伝統を未来へ ~鳥見神社での奉納神楽
2025年10月17日 21時48分本校の生徒たちが、地域の重要な文化財である「鳥見神社の神楽」(印西市中根)の舞手として、鳥見神社の例大祭における奉納神楽に参加しました。
この神楽は、文安年間(1444年~1449年)に始まったと伝えられる大変古い伝統芸能であり、その歴史的価値から昭和36年6月9日に「千葉県指定無形民俗文化財」に指定されています。
神楽の伝承を担うのは、地域の皆様で構成される大和神楽保存会の皆様です。活動は任意ですが、この保存会の指導のもと、長期間にわたり熱心に稽古を重ねてきました。地域全体の文化財保護に貢献する重要な取組として評価されています。
この度の奉納に際し、生徒たちの努力と、その活動が地域の伝統を長く守り伝えるための重要な役割を果たしていると、印西市教育委員会から「無形民俗文化財伝承書」をいただいた生徒もいます。神楽の「伝承書」をいただくという貴重な経験は、自分たちが伝統の担い手であるという強い自覚と誇りを育む機会となったことでしょう。
神楽の持つ厳かで力強い舞は、地域の歴史と文化の深さを感じさせました。神社の境内もほかの場所とは違う清らかな空気に包まれ、樹齢を重ねた木々の間だから本殿に差し込む光も神々しく感じられました。
大和神楽について(印西市ホームページより)
毎年10月17日、鳥見神社例大祭に社前の神楽殿で演じられ、大和神楽または十二座神楽と呼ばれています。 演者は14人で、内容は「捧幣式」、「かため神子」、「かため翁の神」、「国かためくなどの神」、「五穀祖神種蒔」、「千箭発弓」、「海上めきょう楽」、「神剣宝鏡」、「榊笹行事」、「天狐乱舞」、「おのころ島起源」、「出雲国しずめ」、「山神悪鬼除伏」、「宮殿作行事」、「天岩戸前事」、「大神宮」からなり、神代の物語と郷土の農耕生活を反映したものとなっています。 文安年間(1444年~1449年)から始まったと伝えられ、現在使われている16の面の大半に宝暦元年(1751年)作の銘が入っています。