2025年度

卒業証書授与式

2026年3月10日 16時10分

第七十九回 卒業証書授与式を終えて

花冷えというにはあまりに身に染みる、凍てつくような朝を迎えました。 本日、この凛とした空気の中、第七十九回卒業証書授与式を挙行いたしました。

式場となった体育館は、朝五時からストーブを焚いて備えましたが、体の芯まで冷え込むような寒さでした。しかし、卒業生たちの表情は、これから進む道を見据える希望に満ち、清々しい熱気を帯びていました。

式が進むにつれ、会場は温かな涙に包まれました。 別れの寂しさが込み上げ、言葉に詰まる生徒たちの姿、それを見守る保護者の皆様。私自身はたった一年間という月日ではありましたが、彼らと向き合ってきた時の流れを思い返し、胸が熱くなるのを抑えることができませんでした。

その先輩たちの背中を見つめる下級生もまた、起立のタイミングを逃さず、今日が一番と言えるほど立派な態度で式に臨んでいました。その真剣な眼差しからは、卒業生が築いてきた伝統をしっかりと受け継ごうとする決意が感じられました。

本日、式に参加できなかった生徒にも、このあと必ず直接手渡し、全員が揃ってこの学び舎を巣立っていくことを見届けたいと思います。共に笑い、時に悩みながら過ごした思い出は、明日からの新しい生活を支える確かな力になると信じています。

保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。多感な時期のお子様を支え、本校の教育活動にご協力いただきましたことに、深く感謝申し上げます。

また、地域の皆様には、雨の日も風の日も、そして今日のような寒い朝も、長きにわたり生徒たちの登下校を見守り、支えていただきました。皆様の温かな励ましがあったからこそ、生徒たちは自信を持って、今日という日を迎えることができました。教職員一同、心より御礼申し上げます。

この厳しい寒さを乗り越えた先には、必ず柔らかな春の光が待っています。 明日からそれぞれの道を歩む十四名の前途に、幸多からんことを願っております。

卒業おめでとう。

令和八年三月十日 校長