2024年度ブログ

終業式

2024年12月23日 15時00分

 日本では「数え年」といって、生まれた瞬間を1歳とし、その後新し

い年を迎えるたびに年齢を1つずつ増やしていく数え方がありました。
食事もままならなかった時代、医療技術が発達していなかった時代、栄
養不足や病気で命を失うことも多く、無事に新しい年を迎え、1つ歳を
積み重ねられたことは、今よりも大きな喜びだったのでしょう。だから、
お正月には「あけまして、おめでとう」と、家族、親戚、ご近所、友達
に挨拶をする習慣があるのだと思います。
 今年の1月1日16:10、能登半島で大きな地震があり、たくさんの人た
ちが被災しました。それ以外にも国の内外で起こり続ける災害や紛争、
また、病気によって普通の生活や命までもが脅かされている人がいるこ
を知っていると思います。新しい年を迎えられる喜びをかみしめ、そ
して日々の生活に感謝してほしいです。感謝を伝える言葉は「ありがと
う」です。「ありがとう」とは「有り難い」という気持ちを表現する言
葉です。困っていたり、苦しいときの他者からの助け、自分に向けられ
た思いやり、差し伸べられる手はうれしいものですが、そんなにあるも
のではない。常に有ることが難しいという意味です。「有り難い」の反
対の言葉は「当たり前」です。今ある日常の生活、食べるものがあり、
着る服があり、寒さをしのぐ家に暖かい布団がある生活は、みなさんに
とっては「当たり前」なのかもしれません。しかし、それは一瞬にして
「有り難い」ものになってしまうかもしれないことを忘れてはいけませ
ん。感謝の気持ちを持つことは、自己肯定感を高め幸福度を上げるとい
います。逆に、まわりがしてくれることが「当たり前」になって、挙げ
句の果てには、文句や不満を持ち、誰かのせいにして、あまつさえ差し
伸べられた手を払いのけるような人は、幸福を感じることはできないで
しょう。感謝の気持ちがない人には、やがて、向けられる思いやりも、
差し伸べられる手も当然なくなります。そのときになって、悔やんでも
遅いのです。あなたはそんな人になりたいですか? そんな人になって
いませんか? 新年を迎えるに当たり、今一度自身を振り返り、「有り
難い」という感謝の気持ちを持って新年を迎えてください。来年もまた
幸せな年になることを祈ります。

終業式:表彰伝達・代表生徒のスピーチがありました
1年学:今年の自分にあった出来事をランキングにまとめていました
2年学:次の時間にやるレクリエーションの計画をしていました。
3年学:今学期に撮影した写真を編集ソフトでまとめていました。